研究の概要
本研究は、河川上に発生する霧(川霧)の発生時刻・地点を、気象データと機械学習により予測することを目的とする。本ページでは、只見川および会津地方の河川カメラ設置地点を対象に、日中の各時刻について3日先までの発生可能性を試験的に公開している。
本ページの内容は研究段階の予測モデルによる計算結果であり、気象庁の予報ではない。
データの規模
〜2026/11/01
手法
- 1観測国土交通省の河川カメラ画像を1時間ごとに収集する。
- 2判定画像をマルチモーダルAI(Google Gemini)で判定し、川霧の有無を記録する。目視で確認・修正した記録も併用する。
- 3学習川霧の有無と同時刻の気象要素(気温・湿度・風など)の関係を、勾配ブースティング決定木(LightGBM)により学習する。
- 4予測気象予報値を入力し、地点・時刻ごとの川霧発生確率を算出する。モデルは毎日、最新のデータで再学習する。当日の残りの時間(最大8時間先)は、毎時のカメラ観測(各地点の直近の霧の有無と、全地点のうち霧の地点の割合)を入力に加えた別のモデルで予測し直す。
3段階の判定基準
| 発生可能性 高 | 予測確率が判定閾値以上の時間帯。閾値は原則として、過去の予報値を入力とした検証データでF1値が最大となるよう決定している(現行の閾値における適合率は約24%)。 |
| 発生可能性 中 | 予測確率が閾値未満かつ閾値の50%以上の時間帯。 |
| 発生可能性 低 | 上記以外の時間帯。 |
| 空欄 | 日の出前・日の入り後の時間帯。カメラ画像による判定ができないため予測対象外とした。 |
予測精度の検証
学習に用いていない直近期間(2026-10-11〜2026-11-01)について、実際の予報値を入力として評価した結果(日中のみ)。
参考: 気候値(地点・時刻別の過去の発生率)による予測 0.23
川霧は日中の発生率が約2%と稀な現象であり、現段階の予測精度は限定的である。気候値による予測を上回ることを基準に、モデルの改良を継続している。
利用上の注意
- 本ページは研究目的の試験公開であり、内容の変更や公開の停止を予告なく行うことがある。
- 予測には誤りが含まれる。移動・撮影・観光等の判断に用いる場合は、気象庁の情報等と併せ、利用者の責任において判断されたい。
- 「現況」欄はカメラ画像のAI判定による観測値であり、誤判定を含む場合がある。
データの出典
- 気象の予報値・過去値: Open-Meteo(CC BY 4.0)
- 過去の気象観測: 気象庁
- 河川カメラの画像: 国土交通省「川の防災情報」
- 地図: 国土地理院(地理院タイル・淡色地図)
研究関係者は、右上の「関係者ログイン」から研究用サイトを利用できる。